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ゆるく続けた節約アプリで、気づけば生活が整っていた話
触れたきっかけと思ったこと
節約アプリをダウンロードしたのは、確か去年の3月だったと思う。別に切羽詰まっていたわけじゃない。むしろ、給料日前になるとなんとなく財布が寂しくなって、「あれ、今月何にお金使ったっけ?」と首をかしげることが増えていただけだった。
友人との飲み会で、ふと誰かが「最近、家計簿アプリ使ってるんだよね」と話していたのがきっかけだ。私は正直「え、めんどくさそう」と思った。学生時代に家計簿をつけようとして三日坊主で終わった経験があったからだ。ノートに几帳面に支出を書き込んで、電卓で計算して、予算オーバーしたら反省して……そんなストイックなことを続けられる自信なんてなかった。
でも、その友人は意外と気楽な口調で「レシート撮るだけだから楽だよ」と言っていた。私の中で家計簿といえば、毎日きっちり記録して、費目ごとに細かく管理して、というイメージだったから、撮るだけと聞いて少し興味が湧いた。それでも半信半疑だった。本当にそんなに簡単なのか、どうせ最初だけで続かないんじゃないか、という疑念が頭の中をぐるぐる回っていた。
帰宅後、ベッドに寝転がってスマホを触っていたとき、ふと思い出してアプリストアで「家計簿」と検索してみた。ものすごい数のアプリが出てきて、正直どれがいいのか全然わからなかった。ダウンロード数の多さとレビューの高さを頼りに、なんとなく一つを選んでインストールした。「とりあえず試してみるか」くらいの軽い気持ちだった。どうせすぐ飽きるだろうし、スマホの容量を圧迫したら消せばいいやと思っていた。
アプリを開くと、意外にシンプルな画面が表示された。収入を入力してくださいとか、目標貯金額を設定してくださいとか、いくつか初期設定を促すメッセージが出てきた。でも私は「あとでやろう」とスキップして、とりあえずレシート撮影の機能だけを試してみた。その日買ったコンビニのレシートをカメラで撮ると、あっという間に金額や品目が読み取られた。「おお、すごい」と少し感動した。正直、ここまで便利だとは思っていなかった。でも、それだけだった。その日は特に何も考えず、アプリを閉じてそのまま寝てしまった。
翌日、仕事帰りにスーパーで買い物をした。レジを通って袋に詰めながら、ふと昨日のアプリのことを思い出した。「そういえば、撮るだけって言ってたな」と、帰りの電車の中でレシートを撮影してみた。するとまた、あっという間に記録された。なんだか妙に気持ちがよかった。達成感とはまた違う、ちょっとしたゲーム感覚のような軽い満足感があった。それが、私とこのアプリとの最初の出会いだった。
最初に戸惑った体験
最初の数週間は、正直よくわからないまま使っていた。レシートを撮るのは楽しかったけど、それをどう活かせばいいのかがピンとこなかった。アプリには毎日の支出がグラフで表示されたり、カテゴリー別に集計されたりする機能があったけど、それを見てもただ「へえ、こんなに使ってるんだ」と思うだけで、特に何かが変わるわけではなかった。
一番戸惑ったのは、分類の仕方だった。アプリは自動で「食費」「日用品」「娯楽費」などに振り分けてくれるんだけど、その分類が微妙にずれていることがあった。例えば、ドラッグストアで買った食品が「日用品」に分類されていたり、コンビニで買ったお菓子が「食費」に入っていたり。最初は「まあいいか」と放置していたけど、週末にふとアプリを開いて支出を確認したとき、なんだかモヤモヤした気持ちになった。
私は几帳面な性格ではないけど、中途半端に間違っているのが気になるタイプだ。それで、いくつかの項目を手動で修正してみた。でもそれをやり始めると、今度は「どこまで細かく分けるべきか」という新たな疑問が湧いてきた。例えば、外食も「ランチ」と「ディナー」で分けるべきなのか。コンビニのコーヒーは「食費」なのか「嗜好品」なのか。考え始めるとキリがなくて、だんだん面倒になってきた。
ある日、修正作業に30分くらいかけてしまって、「これじゃ本末転倒だな」と思った。もともと楽だから始めたのに、細かく管理しようとして時間を食っていたら意味がない。それに、完璧に分類したところで、私の生活が劇的に変わるわけでもない気がした。そこで一度、修正するのをやめてみた。アプリが自動で振り分けたままにして、レシートを撮るだけに徹することにした。
すると、不思議なことに気が楽になった。完璧を目指さなくてもいいんだ、という開き直りみたいなものが生まれた。それでも、毎日レシートを撮ることだけは続けていた。別にノルマとして課していたわけじゃなく、なんとなく習慣になっていたからだ。仕事帰りの電車の中で、今日買ったものをパシャッと撮る。それだけのことだけど、妙に落ち着く瞬間でもあった。
ただ、レシートをもらい忘れたときは少し困った。特に自動販売機で飲み物を買ったときとか、割り勘で食事をしたときとか。最初は「まあ、記録しなくてもいいか」と思ったけど、それが続くと、なんとなく気持ち悪かった。記録に穴があると、全体の数字が信用できなくなる気がしたのだ。それで、レシートがないときは手動で金額だけ入力するようにした。これも面倒といえば面倒だったけど、完璧に項目を分けるよりはずっと楽だった。
そんなふうに、最初の一ヶ月は試行錯誤の連続だった。アプリの使い方に慣れるというより、自分なりの付き合い方を探っている感じだった。正直、この時点では「節約できている」という実感は全くなかった。ただ、支出を記録しているという事実だけがあった。それでも、なぜか続けていた。多分、レシートを撮る瞬間の小さな達成感が、私を続けさせていたんだと思う。
試行錯誤しながら気づいたこと
二ヶ月目に入ったころ、アプリの「月次レポート」という機能に初めて気づいた。月が変わったタイミングで通知が来て、先月の支出をまとめたレポートが表示されるというものだ。最初は「へえ、こんな機能あったんだ」くらいの軽い気持ちで開いてみた。
そこには、私の一ヶ月の支出が円グラフで表示されていた。一番大きな割合を占めていたのは「食費」で、全体の約40パーセント。次に「交通費」「娯楽費」と続いていた。数字だけ見れば当たり前のことなんだけど、視覚的に見ると妙にリアルだった。「え、食費ってこんなに使ってるの?」というのが正直な感想だった。
具体的な金額を見ると、外食とコンビニでの買い物が大半を占めていた。自炊はしているつもりだったけど、実際には週の半分くらいは外で済ませていた。朝はコンビニのおにぎりとコーヒー、昼は職場近くのカフェ、夜は疲れて自炊する気力がなくて出前を頼む。そんな日が思ったより多かった。一回一回の金額は大したことないけど、積み重なると結構な額になっていた。
このとき初めて、「記録するだけでも意味があるんだな」と思った。別に反省したわけじゃない。ただ、自分の行動パターンが客観的に見えたというだけだ。でもそれが、なんとなく意識の変化につながっていった。次の日、いつものようにコンビニに寄ろうとしたとき、ふと「今日は家で食べようかな」と思った。強制されたわけでもなく、自然にそう思えた。
それからは、自分の支出に対する見方が少し変わった気がする。買い物をするとき、レジに並びながら「これ、アプリで見たらどう表示されるかな」と考えるようになった。別に買うのをやめるわけじゃない。でも、一呼吸置くようになった。「本当に今必要か?」「家に似たようなものがなかったっけ?」そんなふうに、自分に問いかける癖がついた。
面白かったのは、この変化が全然苦痛じゃなかったことだ。むしろ、ちょっとしたゲーム感覚だった。「今月は食費を少し抑えられるかな」とか「先月より貯金額を増やせたらいいな」とか、そんなふうに楽しみながら考えるようになった。目標を設定して自分を追い込むんじゃなく、結果を見てちょっとずつ調整する。そのゆるさが、私には合っていた。
あと、意外だったのは、無駄遣いだと思っていたものが、実はそうでもなかったということだ。例えば、月に数回行くカフェ。金額だけ見れば節約の対象になりそうだけど、私にとってはリフレッシュの大切な時間だった。そこで本を読んだり、ぼんやり外を眺めたりすることが、仕事のストレスを軽減してくれていた。だから、それは削らなくてもいいと判断した。
逆に、なんとなく買っていたコンビニのお菓子は減らすことにした。別にお菓子が嫌いになったわけじゃなく、「なんとなく」買っていただけだと気づいたからだ。本当に食べたいときだけ買うようにしたら、満足度は変わらないのに支出は減った。この「選択と集中」みたいな感覚が、少しずつ身についていった気がする。
自分なりに工夫したポイント
三ヶ月目あたりから、私なりの使い方のコツみたいなものが固まってきた。最初は右も左もわからず手探りだったけど、だんだん自分に合ったやり方が見えてきたのだ。
まず、記録のタイミングを固定した。以前はバラバラに撮影していたけど、それだと忘れることもあった。それで、「その日のうちに必ず記録する」というルールを自分に課した。ただし、厳密に「何時まで」とは決めなかった。夜寝る前でもいいし、帰宅してすぐでもいい。とにかく、その日が終わる前に済ませる。それだけを守るようにした。
次に、週に一度、土曜日の朝に支出を振り返る時間を作った。といっても5分から10分程度の短い時間だ。コーヒーを飲みながら、アプリを開いて一週間の支出をざっと眺める。細かく分析するわけじゃなく、「今週は外食多かったな」「日用品を買いすぎたかも」といった、ざっくりした印象を確認するだけだ。この習慣が、意外と効果的だった。
振り返ることで、自分の行動パターンが見えてきた。例えば、ストレスが溜まった週は外食やネットショッピングが増える傾向があった。逆に、休みの日に自炊を楽しんだ週は、食費が抑えられていた。こういうパターンに気づくと、「今週はちょっと疲れてるから、無理に自炊しなくてもいいか」とか「余裕があるから、作り置きしてみようかな」とか、柔軟に対応できるようになった。
あと、私が工夫したのは「ゆるい予算設定」だった。アプリには予算を設定する機能があるんだけど、最初は厳しく設定しすぎて、すぐにオーバーしてしまっていた。それが逆にストレスになっていたので、少し余裕を持たせた予算に変更した。食費なら、平均より少し多めに設定する。そうすると、予算内に収まることが増えて、達成感が得られるようになった。たまにオーバーしても「まあ、今月は仕方ないか」と思えるようになった。
さらに、項目の分類も自分流にカスタマイズした。アプリのデフォルト設定だと細かすぎて管理が大変だったので、大きく「固定費」「変動費」「自己投資」「楽しみ費」の四つに絞った。固定費は家賃や光熱費など毎月決まった支出、変動費は食費や日用品、自己投資は本やセミナー、楽しみ費は趣味や娯楽。このくらいシンプルにしたら、一目で状況が把握できるようになった。
それと、現金払いとキャッシュレス決済の記録方法も工夫した。最初はレシート撮影だけだったけど、途中からクレジットカードや電子マネーとアプリを連携させた。すると、買い物した瞬間に自動で記録されるようになって、さらに楽になった。ただ、全部を連携させると逆に把握しづらくなったので、メインで使うカード一枚だけを連携させることにした。
こうした工夫は、どれも大したことじゃない。でも、小さな調整を積み重ねることで、アプリが自分の生活にフィットしていった。最初は「アプリに合わせて自分を変えなきゃ」と思っていたけど、そうじゃなくて「アプリを自分に合わせればいい」と気づいたのが、大きな転換点だった気がする。
日常や生活でどう変わったか
半年くらい経ったころ、ふと気づいたことがある。部屋が前より片付いていたのだ。別に大掃除をしたわけじゃない。でも、なんとなく物が減っていて、スッキリした印象になっていた。最初は偶然かと思ったけど、よく考えたら節約アプリと関係があった。
支出を記録するようになってから、買い物の仕方が変わっていた。以前はなんとなく「安いから」「セールだから」という理由で買っていたものが、「本当に必要か?」と一度考えるようになっていた。その結果、衝動買いが減って、本当に欲しいものだけを買うようになった。不要な物を買わなくなったから、部屋に無駄なものが増えなくなったのだ。
食生活も変わった。外食やコンビニでの食事が減って、自炊の頻度が増えた。といっても、毎日きっちり料理するわけじゃない。週末に作り置きをして、平日はそれを温めるだけとか、簡単なものを作るとか、そのくらいのゆるさだ。でも、それだけでも体調がよくなった気がする。前より疲れにくくなったし、肌の調子もいい。節約のために始めた自炊が、思わぬ健康効果をもたらしていた。
お金の使い方も、明らかに変わった。以前は給料日前になると「やばい、お金がない」と焦っていたけど、今はそういうことがなくなった。支出を記録しているから、残高がどれくらいあるか常に把握できているし、計画的に使えるようになった。無理に節約しているわけじゃないのに、月末に余裕がある。この安心感は、想像以上に大きかった。
貯金も少しずつだけど増えていった。最初は「節約アプリで貯金なんてできるのかな」と半信半疑だったけど、三ヶ月後には数万円、半年後には十万円以上貯まっていた。大きな額じゃないかもしれないけど、私にとっては大きな成果だった。これまで貯金がほとんどできなかった私が、ゆるく続けているだけで貯められるようになった。それが自信につながった。
人間関係にも、ちょっとした変化があった。以前は友人との飲み会に誘われると、断る理由がなければなんとなく参加していた。でも、支出を記録するようになってから、「今月はもう何回か外食してるし、今回はパスしようかな」と自然に判断できるようになった。それで友人関係が悪くなったわけじゃない。むしろ、本当に会いたい人とだけ会うようになったことで、一回一回の時間が濃くなった気がする。
時間の使い方も変わった。コンビニに立ち寄る回数が減ったことで、帰宅時間が早くなった。その分、家でゆっくり過ごす時間が増えた。読書をしたり、映画を見たり、好きなことをする時間が持てるようになった。お金を使わなくても楽しめることが、意外とたくさんあることに気づいた。
それと、将来に対する不安が少し軽くなった。以前は「老後の資金とか大丈夫かな」と漠然と不安を抱えていたけど、今は「少しずつでも貯金できている」という事実が、心の支えになっている。まだまだ十分な額じゃないけど、ゼロから少しずつ積み上がっていく過程が、目に見えて実感できる。それが、安心感につながっている。
こうして振り返ると、節約アプリは単にお金を管理するツールじゃなかったんだと気づく。生活全体を見直すきっかけをくれたんだと思う。支出を記録することで、自分の行動パターンが見えて、無駄や偏りに気づいて、少しずつ調整していく。その繰り返しが、いつの間にか生活を整えていた。大げさかもしれないけど、人生が少し変わった気がする。
続けてみて見えてきたこと
一年続けてみて、節約アプリの本当の価値がわかった気がする。それは、お金を貯めることそのものよりも、自分の生活を可視化して、自分らしい暮らし方を見つけるためのツールだということだ。
最初は「節約しなきゃ」という義務感みたいなものがあった。でも、続けているうちに、それが「自分にとって大切なものは何か」を考えるプロセスに変わっていった。支出を記録して振り返ることで、何にお金を使ったときに満足感があって、何が無駄だと感じるのかが、だんだんクリアになっていった。
例えば、私にとってカフェでの時間は価値があるけど、なんとなくコンビニで買うお菓子は価値が低い。友人との食事は大切だけど、惰性で参加する飲み会はそうでもない。こういう「自分の価値観」が、支出のデータを通して浮かび上がってきた。それがわかると、お金の使い方が自然と変わっていった。無理に我慢するんじゃなく、自分が本当に大切にしたいことに集中する。そんな使い方ができるようになった。
続けるコツも見えてきた。一番大事なのは「完璧を目指さないこと」だと思う。最初のころ、私は細かく管理しようとして挫折しかけた。でも、ゆるく続けることを選んだら、逆に長続きした。一日や二日記録を忘れても気にしない。大体合っていればいい。そのくらいの気楽さが、継続の鍵だった。
もう一つは「数字に振り回されないこと」だ。アプリを使っていると、どうしても数字が気になる。予算をオーバーしたとか、先月より支出が増えたとか。でも、そこで自分を責めても意味がない。大事なのは、その理由を考えて、次にどうするかを決めることだ。「今月は友人の結婚式があったから仕方ない」とか「来月は少し控えめにしよう」とか、柔軟に調整すればいい。数字はあくまで参考であって、絶対的な基準じゃない。
それと、アプリは手段であって目的じゃないということも忘れちゃいけない。最終的に目指すのは、自分が心地よく暮らせる生活だ。アプリはそのための道具に過ぎない。だから、アプリを使うことが負担になったら、使い方を変えるか、場合によっては使わない選択肢もありだと思う。私の場合は、ゆるく続けるスタイルがたまたま合っていたけど、人によって最適な方法は違う。
続けていて面白かったのは、季節ごとの支出パターンが見えてきたことだ。夏は冷房代が増えて、冬は暖房費がかさむ。年末年始は交際費が増える。そういう変動が、一年通して記録することで見えてきた。それを知っていると、「来月は光熱費が増えるから、他を少し控えよう」とか、先を見越した調整ができるようになる。これも、続けたからこそ得られた視点だった。
あと、記録を見返すのが意外と楽しいことにも気づいた。三ヶ月前、半年前と比べて、自分の支出がどう変化したかを見るのは、ちょっとした振り返りになる。「あのころは毎日コンビニ行ってたな」とか「この月は頑張って自炊してたな」とか、自分の頑張りや変化が目に見える。それが、モチベーションの維持につながっていた。
そして何より、お金に対する不安が減ったことが大きかった。以前は「お金が足りなくなったらどうしよう」という漠然とした恐怖があった。でも今は、自分がどれくらい使っているか把握できているから、根拠のない不安がなくなった。不安が減ると、心に余裕ができる。余裕ができると、他のことにも前向きになれる。節約アプリが、精神的な安定にまでつながっているとは、始めたころには想像もしなかった。
まとめ
振り返ってみれば、私が節約アプリを始めたのは本当に些細なきっかけだった。友人の何気ない一言と、ちょっとした好奇心。それだけだった。大きな目標があったわけでもなく、切羽詰まっていたわけでもない。ただ「なんとなく試してみようかな」という軽い気持ちだった。
でも、そのゆるい始まり方が、結果的によかったんだと思う。もし最初から「絶対に節約するぞ!」と意気込んでいたら、多分続かなかっただろう。完璧を目指して疲れて、すぐに諦めていたはずだ。でも、ゆるく始めたからこそ、ゆるく続けられた。そして、ゆるく続けているうちに、いつの間にか生活が変わっていた。
節約アプリは魔法のツールじゃない。使ったからといって、すぐに劇的に生活が変わるわけじゃない。でも、毎日コツコツ記録を続けることで、自分の行動が少しずつ見えてくる。そして、その見える化が、小さな変化を生む。その小さな変化が積み重なって、気づいたときには大きな変化になっている。私が体験したのは、そんなプロセスだった。
今、私の生活は一年前と比べて明らかに整っている。部屋は片付いているし、食生活も健康的になった。お金の不安は減って、貯金も少しずつ増えている。でも、一番大きな変化は、自分の暮らし方に自信が持てるようになったことかもしれない。何にお金を使って、何を大切にするか。その軸がはっきりしたことで、日々の選択に迷いが減った。
もちろん、完璧な生活を送れているわけじゃない。たまに無駄遣いもするし、記録を忘れることもある。でも、それでいいと思っている。大事なのは完璧を目指すことじゃなく、自分らしく続けられることだから。
これからも、このゆるいスタンスで続けていくつもりだ。節約アプリは、もう私の生活の一部になっている。特別なことをしているわけじゃなく、ただ日常の中に自然に溶け込んでいる。そして、その自然さこそが、長く続けられる秘訣なんだと思う。
もし、この記事を読んで「ちょっと試してみようかな」と思った人がいたら、ぜひ気楽に始めてみてほしい。完璧を目指さなくていい。ゆるく、自分のペースで。そうすれば、きっとあなたも、気づいたときには生活が少し整っているはずだから。


