黒い新幹線
JR東日本の「現美新幹線(げんびしんかんせん)」です。
名前の通り「現代美術」をテーマにした列車で、さまざまな分野のアーティストが
各車両で「現代アート」を展開
日本の高速鉄道「新幹線」を単なる「移動手段」ではなく、
乗ることを楽しめる「観光新幹線」にしているとのことです
なぜ黒なのか?
「現美新幹線」のエクステリアを担当したアーティストは
写真家・映画監督の蜷川実花さんです
上越新幹線の沿線である新潟・長岡の花火が、
夜空のような黒い6両編成の全体にわたって描き出されています。
(蜷川実花さん)コメント
「新幹線の外装を自分の写真が覆っていく、ということにとてもワクワクしています。
長岡の花火は2014年から撮影していました。
このシリーズは私のなかでもとても重要な作品になりそうで、写真集もいま進行中です。
その長岡で撮った花火が上越新幹線の外装になるというのは嬉しい偶然です。
私も自分の息子たちと一緒に乗れる日をいまから楽しみにしています」
新幹線の外装では白やクリーム、グレー系統など明るい色を使う例が多く見られていましたが
この「現美新幹線」は黒が基本に注目したいです
キッズスペース、カフェ
13号車はキッズスペースとカフェになっています。
キッズスペースのインテリアを担当したのは
「絵画・彫刻」のアーティストであるparamodel(パラモデル)さんで
靴を脱ぎカーペットの上で遊べるようになっているのは斬新的ですね
「現美新幹線」、乗車するには?
2016年5月4日(水)時点で決定している「現美新幹線」の運転日は
5月8日(日)までの毎日と、6月26日(日)までの土日
各日とも、上越新幹線の越後湯沢~新潟間で臨時「とき」号として1日3往復が運転
所要時間は片道およそ50分です
7月以降の運転スケジュールは未定のようですが、決定次第発表のようです
切符について
11号車は普通車指定席として駅「みどりの窓口」などで購入
一般的な上越新幹線の列車と同様に必要なのは乗車券と特急券だけで別途料金はかかりません。
12~16号車のきっぷは、「現美新幹線」を利用する旅行商品としての販売
オリジナルグッズがセットになった「現地発着コース」など複数のプランが用意
7月以降、この12~16号車は自由席になり通常の新幹線自由席となる予定
いずれにせよ、日本の新幹線にしろ豪華な列車がでてきましたので
一度は乗車して日本の風景を車窓から堪能してみたいと思います